ハリダーサ食堂のこだわり ②材料の仕入れ先

ハリダーサ食堂のこだわりのひとつに「ORGANIC」があります。それは子どもや自分たちの身体にとって良いから、ということもありますが、そうでない選択をした場合に、何が起こっているのかを知ると、出来る限り自分にも周りにもベターな選択をしよう!と思ったからです。昨年茅ヶ崎・辻堂エリアに引っ越し、以前住んでいた地域よりも圧倒的にオーガニックショップがたくさんあることは、とても嬉しい発見でした。

いまから6~7年前「カフェ・ハリダス」として活動をスタートした当初は、野菜はオーガニックなものを使用していましたが、豆やスパイスはインド食材屋さんで仕入れていたので、オーガニックではありませんでした。しかし、少量とはいえ毎回必ず使うスパイスや、ベジカレーにとってメインとなる豆は、やはりオーガニックなものにしたい!と思って入手できる方法を模索しました。

その結果、スパイスは「VOX SPICE」というお店で、豆やその他食材については「アリサン・オーガニック」というお店でほとんど手に入れられことを知りました。またそれ以外の一般的な材料については「こだわりや」や「オーケーストア」でも気軽にオーガニックアイテムが手に入るようになってきました。有難い限りです。しかし同じ材料だと、非オーガニックなものに比べて、値段は2~4倍。お店としてはとてもとても原価率が高くてやっていけないよね、と夫婦でたくさん話し合いもしました。実際に、通常の飲食店としては常識外れというか、考えられない原価率かと思われます。

でも、私たちがなぜ食堂をやっているのか、どういうお食事を提供したいのか、どういう場所にしたいのか、というところをはっきりさせれば、その答えは明白でした。一般的に外食に求められること=お客様のニーズともいえる、パンチの効いた味、ベジであっても肉料理に代わる豪華さやボリューム感、野菜であっても生野菜たっぷりなどの見た目の華やかさ、そういったものを汲み入れるべきなのか、、、の議論もここ数年何度も繰り返しましたが、その答えと同じでした。

私たちが食堂をやっているのは、YOGAとAYURVEDAのお食事の良さを知っていただくきっかけの場となり、その食事を続けることで起きる身体と考え方の変化を体験していただきたい、ということ。その時は美味しくても時間が経ってから身体が重くなったり、胃もたれしてしまったり、異様に喉が渇いてしまったり、外食が続いたら健康が害される・・・そんなことなく、誰でも安心して食べられるお食事。習慣や考えから作られたニーズではなく、身体と心の本質的なニーズに矛盾しないお食事を提供したい。また、お食事を楽しんでいただくのはもちろん、健康面で迷っている方や困っている方に、気軽に相談していただいたり、その時々でヨーガやアーユルヴェーダの引き出しから合ったものをご提案できる場所でありたいと思っています。

そんな場所であるためにも、ヨーガの考え方でもある「自分にも周りにも良い選択をすることが、結局は気持ちの面でも一番良いこと」を選んでいきたいと思っています。またアーユルヴェーダでも「すべての生命の幸福を望むこと」がアーユルヴェーダを取り入れる際に大切であると教えています。その意味を考えたときに、霧が晴れるような気持ちになりました。

そして、ORGANICなものは概念どうこうを通り越して、美味しい!!ということも。お野菜はもちろん、お豆もスパイスも、一粒一粒のパワフルさが本当に違います。自然の循環のなかでたくましく育まれたものは、こんなにも生命力があるのか。と毎回驚いています。オーガニックなものがものに含まれる成分が免疫力を高めたり、解毒作用があるというのも頷けます。ハリダーサ食堂でそんな自然のパワフルな恵みを味わっていただきたいです。